濡れ枕~愛しい人を想って~
-友達-
さっき会ったエロ男のせいで、入学式には出れなかった。
まっ、どうせ親来ないし良っか~
と、ホントは不安なくせにポジティブに考えてみる宏美…
「君!新入生かい?」
スーツ姿のオヤジが声をかけてきた。
「えっ、はい。そうですけど…」
「入学式にも出ないで何してるんだ!早く教室に行きなさい!」
「すいません……私のクラス何組ですか?汗」
「自分のクラスも見てないのか!(怒)あっちの玄関にクラス表があるから。早く見に行きなさい!」
「はっ、はい~(泣)」
(そんなに怒んなよ~(泣)なんだよあのオヤジ!)
宏美は言われた通り玄関に行き、クラス表で自分の名前を探した。
「えっと―…松本…宏美……あった!!3組かぁ~」
体育館の場所も分からない宏美だから、教室の場所を知る訳がなく、色んな人に聞いてようやく教室についた。
(ふ―…やっとついた。てかなんか静かじゃね!?入りにくいんだけど(泣)!)
はやくも涙目の宏美。