【短】これが最後の恋でありますように
学校じゃないだけで、随分気持ちが違う。


何だか少し、くすぐったい。


「ど、どこ行くの?」


そういえばまだ、行き先を教えてもらってない。


「ん?公園」


「え!?本気で光合成するの!?」


焦ったあたしを、キョトンとした顔で見る紘斗。

そして次の瞬間……


「ははっ!!それは冗談じゃん!!ウケるっ」


大爆笑されて、小さくなるあたし。

そ、そんなに笑わなくてもさ…。




「今日はのんびりしたいと思って」


のんびり?

それだったら、一人の方が楽なんじゃ…?


そんなあたしの気持ちを悟った紘斗。


「あ、間違えた。美祢とのんびりしたいと思って」


ドキッ

今、呼び捨てした!?
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