【短】これが最後の恋でありますように
「あ、それと…紘斗。新庄は禁止!!」


楽しそうに笑いながら、優しくポンとあたしの頭を叩いた。

体温が急上昇して、少しの肌寒さは感じなくなってしまった。


「つか今日、めっちゃ天気いいよな!!」


「…うん。空が綺麗」


見慣れた空も、紘斗がいるだけで輝いて見える。

キラキラしてる。




「美祢は空が大好きだよなー」


「当たり前っ」


「……太陽は?好きくねぇの?」


少しだけ低くなったトーンで、紘斗に尋ねられる。


「太陽?好きだよ?元気になれるよね」


珍しい質問だったけど、あたしは思った通り口にした。

太陽を見ると、前向きな気持ちになれる。

すると紘斗が、少し微笑んだ気がした。
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