【短】これが最後の恋でありますように
紘斗の彼女のことは、ほとんどの人が知らないようで……

知ってる人も気を遣って、その話題は出さないらしい。


そんな中、紘斗はあたしにはたまに話してくる。

紘斗が心を許してくれてるってことなのかな?


文字通り、前よりはかなり仲良くなった。

二人で遊びに行ったりもする。




でもそれは、同時にあたしの心を締め上げていった…。


紘斗のことが好きなのに、何もできないあたし。

紘斗にとっては、今でも彼女が一番であること。


分かってるからこそ辛い。


それでも今の関係を止める気にもなれなくて、未練がましく仲良くしてる。




あたしにとっての太陽は紘斗で……

太陽がないと、種のあたしは成長しない。


生きていけない。
< 35 / 96 >

この作品をシェア

pagetop