【短】これが最後の恋でありますように
「前はクール過ぎて怖かったけど、最近は雰囲気が和らいだ!!」


ニッて笑う紘斗に、胸の音が聞こえはしないか心配になる。


「あ、あたしだって笑うし」


ドキドキしながら、いつものように反論する。

あたしだって人間。

楽しければ笑う。


「美祢は笑うとかわいいんだから、もっと笑いなさい」


立場が逆転し、まるで先生のようにポンと肩を叩く紘斗。




カッ


お世辞だってこと、理解してるのに……

顔が火を噴いた。


「う、うるさい!!勉強するよっ」


また下を向き、問題を読むけど……

全然頭に入んない…!!


「はーい♪」


笑いながら返事をする紘斗。


それはまるで、眩し過ぎる太陽。
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