【短】これが最後の恋でありますように
「これからどうする?もう眠い?」


「ううん、まだ大丈夫」


紘斗ともう少し一緒にいたいから、眠いだなんて口にしない。


「つっても正月はどこも人多いよなー…」


あたしの手を引きながら、少し考え込む紘斗。

あ、この横顔も好き…。




「んー…俺ん家くる?」


「へ?」


思わぬ展開に、胸がドクンと音を立てた。


「せっかくだから親にも紹介するわ!!」


「えぇ!?」


紘斗のお父さんとお母さんに会うの!?

今から!?


「たぶんまだ起きてるし。嫌?」


「い、嫌じゃない!!けど…」


「なら決定!!」


えぇえー!?
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