【短】これが最後の恋でありますように
「紘斗の彼女!?」


続いて出てきたのはお父さん。


「は、はじめまして!!新山美祢です」


さっきと同じように頭を下げる。


「紘斗でかした!!かわいい子じゃないか」


目元が紘斗にそっくり。

それが何だかホッとする。


「だろ?」


紘斗が否定しないから、顔が真っ赤になってしまう。




「こんな金髪バカ息子だけど、仲良くしてやってな」


笑うと益々同じ目元。


「あ、はい。こちらこそよろしくお願いします」


緊張して何を言えばいいのか分からなかったけど、あたしは最低限のあいさつをした。


「美祢、俺の部屋行こ」


そんな紘斗の後ろに続いて階段を上る。
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