だから僕は



あるとき、


とても美しい音色が


僕の鼓膜を振るわせた


僕は


無意識に


箱に指を突き立てる




頑丈だと思われたその箱は


以外にも簡単に


指を通す


なんてもろいのだろう


外から何も通さなかったその箱は


内からつつくと簡単に壊れるものだった
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