アナタだけしか
2
「みんな、おはよー」
思い切ってドアを開けると同時に大きな声で言った。
途端にみんなの視線が私に集まった。
(やっぱ失敗したかなぁ…)
何も言わないみんなに一気に不安になった。
「あれ?千歳…?」
始めに声を出したのは一番の親友の新井 沙羅。
沙羅はきょとんとしたように私を見ていた。
「そうだよーイメチェンしてみたのーどうかなぁ?」
「超いいじゃんっ、似合ってるよー」
沙羅は少しテンション高めに笑顔でそう言ってくれた。
クラスの皆も似合ってるーとかそっちの方がいいじゃん、とか言ってくれた。
良かった挑戦してみて正解だった。
私はこれから変わる…見返すために…。