アナタだけしか
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それから家にどんな事を思って歩いたかは覚えてない。
ただふと気がついた時には自分の部屋にいた。
(いつから康司は私のこと好きじゃなくなったんだろう…)
この一年思い返してみてもどこからも康司の態度は変わったところが見当たらない…
(もしかして初めから私の事好きじゃなかったのかな…?)
そう考えたら不安ばかりが押し寄せてきた、今までの康司の行動が全部嘘のようにも思えてきてしまった。
(考えるのやめよ‥辛くなるだけだ、今日はゆっくり寝よう)
そう思って私は眠りについた。