留守番電話


「ゆっ…優一くん!?」

榊原は驚いていた。

優一は優しく微笑み、

「手伝う!」

と言った。


榊原は頬を赤くし、

黙り込んだが、優一には

嬉しそうに見えた。


実際、アリサは

嬉しかった……。

誰かに優しくされたのは

初めてかもしれなかった。

この時、アリサは

自分の鼓動が確かに

速くなっているのが

感じられた。


優一の優しさに触れ、

好意を持った。


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