君を知ったその日から
「え、何で閉じるん」
「い、いや…びっくりしただけ」
この世の終わり…みたいな表情を浮かべた健二に、未だビクビクしながら愛子は言った。その瞬間、「そっかー」と健二はにっこりと笑った。
なんというか、この和やかな雰囲気はどこからやってきたのだろう……
いや、それよりも何故この2人(健二と征登)と仲良くなっているのだろう………
最近の記憶を思い出しながらも、絵里の頭の中には疑問が浮かんだ。
「あれ…愛ちゃん、普通に話せてるやん」
「え?……あ、」
ホンマや。と絵里が言った言葉に、愛子は少しキョトンとしたあとに肯定した。
胸に違和感を感じる。
ズキン、というか、ドクン、というか。
なんだか、いやな感じ。