アイ・マイ上司とlove★battle
上司+部下=?
出会いは求めるだけでは見つからないし、何も始まりはしない。
だからこそ胸に感じたトキメキを信じて、自ら動かなきゃダメ・・・
「…斉藤さん、いい加減――」
「すみません…」
些細なケアレスによって、いつでもミスばかりする私の溜め息をついて。
淡々とした口調で紡がれる言葉は、事務的かつ容赦のないモノだったから。
呼びとめられる度、課長が席へやって来た時は、毎回ビクビクしていたの。
どこか気難しそうで、異様に手厳しくて、仕事人間の鼻持ちならないヒト。
これがドジな新人だと言われた私が抱いた、貴方への第一印象…――
普通以下だと自負する私と、多勢の憧れである課長の間が変化するとは。
この時は未だ知る由も無くて、貴方の何も知らないただの部下だったのに。
内に潜んでいた熱と、オリエンタルな貴方の香りが変えてしまったの・・・
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