アイ・マイ上司とlove★battle
どうして私が居たのに無視したの…?
どうして笹森さんの事を黙っていたの?
どうして彼女には他の人より優しくするの?
どうして、どうして…、頭を駆け巡るのは答えの一つも無い疑問符ばかり。
こんな愚かな事を考えるだけで、余計に惨めになって、悲しいだけなのに・・・
「あー…ムカつくわアノ女…!」
ゴクゴク豪快に飲んだあと、テーブルへとガンっとジョッキを戻す涼子。
「塚原(ツカハラ)…、オマエ怖いって」
「それじゃあ、アノ女の態度はどうなのよ…!
ていうか、鬼課長の方がもっと許せないんだけど…!」
美人な彼女もお酒が入ると人が変わっちゃうのは、ちょっと難点らしい…。
「プッ…!鬼課長って――」
「大平さん…、ツッコミ箇所が違いません?」
「まぁ、気にすんな」
怒り任せにビールを煽る涼子と、ピントのズレた所でツボに入ったらしい大平さん。