アイ・マイ上司とlove★battle
大好きな輝の為なら、百万馬力のパワーが発揮出来ると思っていたのに。
まったく掴めない彼の行動と考えに加え、元カノの出現はあまりに強力すぎて。
愛されてると思ってた自信まで、消失しそうな自分がもの凄くイヤなのに・・・
「何なの、アノ女…ていうか、鬼課長こそサイテーよ!」
「り、涼子…」
仕事中に泣き喚くという迷惑を掛けた挙句、事訳まで聞いてくれた涼子。
「アノ女…、意地悪そうな性格が顔に現れてるもの。
オマケに鈴をバカ呼ばわりする権利が、たかだが入社2日の女の何処にある訳!?
上司じゃなかったら、アノ厚化粧の顔を引っ叩いてやりたいわ――」
みるみるうちに怒りモードへ入った彼女は、上司をサイテー呼ばわりするツワモノ。
それどころか、内紛まで起こしそうな発言にはビックリして涙が止まってしまう。
「りょ、涼子…ほら、ホントの事だし…。
ただ輝を悪く言うから…、それが…」
「鈴も鈴よ!」
「…え?」
まずは彼女のお怒りを鎮めようと、自虐して無理にヘラヘラ笑おうとしたのに。