アイ・マイ上司とlove★battle
同僚×真意=?
知りたいと思うほど聞けずに、遠まわしに探り出そうとしてしまうけど。
それでは何にも解決しないから、だから自分の気持ちに正直でいなきゃダメだね…?
「ちょ、ちょっと涼子、どこ行くの!?」
グイグイと腕を引かれながら、前触れもなく経理部から連れ出されている私。
周りから向けられていた視線が無くなって、ちょっぴりホッとしてるのも事実だけど。
仕事にはシビアな彼女の行動には、疑問符が募るだけで別の不安も生まれてくる。
「いいから。黙ってついて来て」
「えーと…」
「鈴、返事は?」
「はい…」
決して振り返りもせず、スタスタと歩く涼子にはどうやら口出し無用らしい。
「うん、それでOK。悪いようにはしないから」
「…は、はぁ」
「気の抜ける返事しないでよ、もう…」
ニュートラルな筈の彼女の態度の変化に、おバカな私がついていける訳もなく。
ただ返事を求められるまま、おずおずと頷く事に終始するなんて有り様だ・・・