アイ・マイ上司とlove★battle
真性×愛情=?
おバカな事は認める…だけど!さっきの言葉におバカさ加減は見えなかったハズだ。
それより何より、私が別れるって言おうとしたのはすべて輝が・・・
「ちょっと輝、待ちなさいよ!」
「――なに?」
すると待った!を掛けるように、怒りに満ちた声で私たちを制する笹森さん。
フゥ…と静かに溜め息をついた輝が、ピタリとその歩みを止めたのだけど…。
「散々ジラしておいて、どういうつもり!?
オマケにそんなバカでガキっぽい女…、私のドコが劣ってるワケ!?」
「・・・っ」
グサリと言い放たされた事実は、今まで付き合ってる事を秘密にしてた理由ばかり。
自信を持って輝の隣を歩けるほど、私には自分に誇れるモノが見当たらないから…。
とても頭が良くて、綺麗だし色気もあって、経験も比にならない笹森さんの発言は。
いま輝に掴まろうとしていた手を、パタリと下ろさせてしまうくらい強力だ…。
「ちょ、黙って聞いてれば…!」
「涼子、黙ってろ。ココはオマエの出る幕じゃない」
「っ、」
援護射撃をしてくれようとした涼子だけど、社長に咎められて押し黙ってしまう。