*センパイの隣-Love for me?-


千花先輩と知り合いだということは、千春にはそれとなく言ってあった。



「美憐って、やっぱり、千花先輩のこと好きなんでしょ?」


「は?なんの話よ。」


「この前、一緒に帰ってるの見たよー?」


千春はニヤニヤしながら、私に話す。


「千花先輩って、優真ほどじゃないけど優しいよね?それに、優真ほどじゃないけどかっこいいし!」


「あんたは、千花先輩褒めてんの?優真くん褒めてんの?」


呆れるように言ったら、千春は満面の笑みになった。


「どっちもに決まってんじゃん!!美憐も、千花先輩とうまくいくといいねっ。」


千春は、いつも優真くんのことを話すとき、楽しそうだったし、それと同じくらい私と千花先輩の話をするのも楽しそうだった。


「それで?千春は優真くんとうまくいってんの?」


「うん。いっつも優しくしてくれるよ。誕生日のプレゼントももう買っちゃってさ。気が早いんだけどね。」


千春は、すごく幸せそうに話していた。
優真くんを想う乙女の顔で頬を赤らめながら話す千春を私はいつも微笑ましく思っていた。


「千春、帰るぞ。」


「あ、うん!じゃあね、美憐!!」


千春と優真くんは、相変わらずラブラブに見えた。
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