*センパイの隣-Love for me?-
二度目の再開を果たしたのは、学校で、それは千春が見つけてきた。
「優しくて、かっこいいんだよー♪」
千春は名前も知らない先輩に恋をしていた。私は、純粋な千春がうらやましかった。あとで千花先輩ってわかったときは、少し嫉妬しちゃったけどね。
「さっき、千花先輩に逢っちゃったんだよ。私の好きな人、千花先輩って言うんだって♪♪」
「千花・・・先輩?」
私が聞き返すと、千春は不思議そうな顔をして、「そうだよ?」といった。
千花なんて苗字はなかなか聞かないし・・・。やっぱり、あの人なのかな?
そう思っていた矢先、下校途中に私が見つけた。
「千花・・・先輩!!」
「・・・ん?美憐???」
「あの、あの時は・・・ありがとうございました!!」
「あぁー・・・別に俺、送っただけだよ?」
「でも、嬉しかったから・・・。」
千花先輩は、わざわざ私のために足を止めて、私の顔を見てくれた。そして、「ありがとう。」といいながら頭を撫でてくれた。
あのときから、私はあなたのことを・・・