素敵な片思い
「相原さんさぁ、何気に細くない?制服で騙された。ねっ、松本ぉ」


「うん。意外とスタイルいいよねぇ~。うらやましい。いつも不思議だったんだ。

通勤服スレンダーなのに、制服いきなりダサくなるのは何でかって思ってたんだけど…制服デカいんだ?」


「…ちょっとぉ、制服の採寸間違えたんじゃない?」


他人事みたいに話してるけど、制服用意するのは、総務の役目でしょ~。


確か葉月さんに、空きロッカーの中から好きなの選んで、これしか在庫ないからサイズなかったら合うやつ適当に着てよねって言われたんだけど…。


「相原さん、うちの制服ダサいと思うよね。本社ももっとかわいいのにしてくれればいいのにね~。営業さんからも不評らしいよ?」


「でもさー、葉月。ピンクとかだったら年いった年ヤバくない?5年後とかキツイって」


「え~!私、そんなまで勤めてないし。10年目は相原さんの部署のあの人ぐらいでしょお~っ!?」


うわ、声デカい。


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