素敵な片思い

葉月さんはお酒に強いみたいで、ビールに続き芋焼酎や酎ハイをチャンポンでガンガン飲んでる。


松本さんは、私と同じく酎ハイを飲んでいた。


話の内容は…会社の事ばかり。


営業フロアにいる私の知らない総務や経理の人たちの話がバンバン飛び交っていた。


「ね～、相原さん。仕事楽しい？」


「そうですねぇー…まぁ正直楽しいとはいえないですね」


「だよねぇ？やっぱ恋愛しててこその毎日だよね。カレシいなかったら毎日暇じゃない？」


「そうでもないですよぉ。会社入ってから疲れて何もする気になんないですし…」


「そっかぁ～。ねっ、相原さん。知ってたら教えて欲しーんだけどね。杉浦くんってカノジョいるの？」


「へっ？」


葉月さんはニッと笑い、私の目をじっとみる。


きた～。やっぱこれが目的かぁ。


もしかして、葉月さんって。杉浦くん…狙ってる？