素敵な片思い
「今までずっと実家にいたからさ~、外食慣れてねーんだよな。オレの事心配すんなら、まともなもん食わして」


照れもせず、さりげなく言ってくる。言い慣れてる!?


杉浦くん…やっぱカルいんだ。






いつもはクールな感じの杉浦くんは、甘える子供のような目で私を見てくる。





いや…


そんな可愛い顔で言われても。


私も困る。


「冗談キツいよ。何で私が杉浦くんにご
飯作んなきゃなんない…」


「ギブアンドテイクだろ?オレに尽くしてくれた分、それなりの報酬はやるぜ」


なっ…


何っ?





やだ…


別に杉浦くんに尽くしたくないし。


昨日のタクシーに乗った時みたく、ビビって何も言えなくなってしまう。



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