素敵な片思い
「相原ってさ~、しっかりしてっけど男っぽさはねぇよな」


「男じゃないもん。当たり前~」


「いや、そーいう意味じゃなく。色気あるっつーか。やっぱオンナだよな~って思う」


「えっ、ちょっとちょっとぉ…部屋行く前に何言い出すのぉ!?」


杉浦くん!?


そんな事言われたら、意識しちゃうじゃん。今さら何言うのよ~…。


「オレも男だし?タイプじゃない女、部屋に呼んだりしねーって」


ちょっと…ますます行きにくいよ。


何なの?…誘われてる!?


「え…と」


言葉に詰まってると、杉浦くんは私の顔を見てフッと笑う。


「ぶっちゃけ結構モテるだろ?相原、どんなヤツならいーワケ」


「モテないよ…。どんなって…」


どんな人かって。


それは…


誰でもいいっていうような人じゃなくて、付き合ったら長いタイプの人で…


理想を言えば、年上で私よりしっかりしてる人。


こう見えて、私は自分の軸がぶれてる。前職を辞めて、やりたい事も今は見つからないでいる。


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