素敵な片思い
「こら~、服着ないと作んないよ?」


杉浦くんが何も脱ぎ散らかしてないワケだ。


多分…


帰ったらパンツ一枚で過ごして、寝る時もそのまま。


朝はシャツを羽織ってスーツ着るだけじゃん。


何てシンプル。


てか、ただパジャマ着るの面倒なだけ?


「わかったって。んな怒んなよな~?若いオトコの裸、そうそう見れねぇよ」


「見たくな~い。シャワーでも浴びてくれば?私、勝手に作ってるから」


「じゃ、そーするわ」


杉浦くんは、真横をトランクス一枚で素通りする。


やっぱり…わかってない。


「着替え持って行ってよ!?風呂上がり半裸とか、有り得ないから!」


「あいあ~い」


そう言いつつも、お風呂に行ったまま戻って来ない。


…何なの、アイツ。


私をカノジョか何かと勘違いしてない~!?


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