素敵な片思い
ベッドまで駆け寄ると、腕をガシッと掴まれた。


「きゃっ!」


強い力でベッドに引きずり込まれる。


「捕まえた」


ニヤリと笑うと、杉浦くんは横たわったまま私をキュッと抱きしめる。


うわ…、酔ってない?


さっきまでトロンとしてた目はしっかり開いていて、私をじっと見つめていた。


トクトクと早鐘のように鳴る心臓。胸が…苦しい。


「…今日、泊まってけよ」


「えっ?冗談…」


「相原、可愛いから…帰したくねぇ」


目を細めて嬉しそうに微笑む所は…私も素直に受け入れたくなるけど


でもでも、ダメだよ。


「杉浦くん、何言ってんの?しっかりしてよぉ」


「マジでー。オレと付き合って…」


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