素敵な片思い
「どこ行きます?私この辺の美味しいお店、あんまり知らないんで、お任せしますね」


「相原さん、鶏スキ?」


「あ…ハイ。好きですよぉ」


先輩について歩くと、着いたお店は…


昨日葉月さんたちと入ったのと同じ、焼き鳥のあの居酒屋だった。


あれ?ここ、お昼もやってるんだ。


ちょっと不思議な感覚。


先輩は席につき、メニューを手に取る。


「定食も美味しいけど、鶏丼がオススメかな~」


「じゃあ、私もそれにします」


普段、仕事場でほとんど会話がないから…こうやって正面で座ると、変な感じ。



…何の話しようか。会話の糸口を見つけようとお店を見渡す。


すると、先輩の方から話し始めた。



< 178 / 484 >

この作品をシェア

pagetop