素敵な片思い
「もう、えーで。頭上げて」
「小玉さん…あのっ、車…進んでません?」
「おー。動いとるな」
当たり前のように言われてしまう。
あのー…。
見れば、私がいつも乗る駅の入口を、通り過ぎる所だった。
「あっ!私、ココで降ります」
慌ててドアを開けようとするも、鍵がかかっていた。
「アホ~、危ないやん。降りるんなら、停めたるって」
小玉さんは、私をチラッと見て…頭を軽くはたいた。
小玉さんのシャツの袖が、微かに私の顔をかすめる。
痛い…。でも、痛くない。
フワッと、いい香りがする。
今日は…お酒の匂いじゃないんですね、小玉さん。
思わず笑ってしまうと、小玉さんは正面を向いたまま、笑っていた。
「あんな~。相原さんちの近くまで行くけど、乗ってくか?」
車は結局停まらず、動いている。
「小玉さん…あのっ、車…進んでません?」
「おー。動いとるな」
当たり前のように言われてしまう。
あのー…。
見れば、私がいつも乗る駅の入口を、通り過ぎる所だった。
「あっ!私、ココで降ります」
慌ててドアを開けようとするも、鍵がかかっていた。
「アホ~、危ないやん。降りるんなら、停めたるって」
小玉さんは、私をチラッと見て…頭を軽くはたいた。
小玉さんのシャツの袖が、微かに私の顔をかすめる。
痛い…。でも、痛くない。
フワッと、いい香りがする。
今日は…お酒の匂いじゃないんですね、小玉さん。
思わず笑ってしまうと、小玉さんは正面を向いたまま、笑っていた。
「あんな~。相原さんちの近くまで行くけど、乗ってくか?」
車は結局停まらず、動いている。