素敵な片思い
はぁ。何か迷惑かけてばっかだよ。


「相原さん、今日電話取りながら笑うとったなー。いつもあーいうカオしとき。きっとそのうち社内で相原さんの笑顔ファン増えるでー」


あはは…。


あれは、小玉さんと目が合ったからだよ?


それに、小玉さんだって…私を見て笑顔になってくれたから。


「ファンなんかつきませんよ~。それを言うなら、小玉さんこそ社内にファンがいるみたいですけど?」


「ファン!そんな奇特なヤツおるかぁ?」


います、います。


総務の松本さんに、それに…私。


ドキドキしながら、運転する小玉さんの横顔を見つめて話す。


「ファンて…。あ、オレ相原さんのファン一号やからなぁ~、席あっち向きで良かったわ」


…え?何気に今、嬉しい事言われちゃった?


「私の…ですか?」


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