素敵な片思い
「オレの話…杉浦から聞いたんやろ?もーイジメんといてや」


イジメる?


ワケがわからず、目をパチパチする。


「何の話ですか?」


「何て…。あ、言うてへんのや?あの男、意外に律儀やな」


小玉さんはブツブツ言うと、私の前から手を下げる。


「それ…どーしたんですか?」


「ん。コレか?」


小玉さんの手には、何かが握られていた。


何なんだろ。さっき、私に見せようとしてたよね…。


「相原さん、目ぇ瞑り」


「え、何ですかぁ?」


小玉さんは私の目に軽く手を添えると…私の指に、何かを押し込んだ。





えぇっ


この感触は…。





慌てて自分の手元を確かめると


指には、キラキラの石が光っていた。


「え…っと。何のマネですか?コレ」


「ソレ、やるわ」


へっ?



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