素敵な片思い
ドキドキしつつ、小玉さんに問いかけてみた。


「それって…どんなヒトですか?」


「どんなて…」


小玉さんは軽く息を吸い込み、にこっと微笑む。






「ヒミツ」






小玉さんの表情があまりに魅惑的で…


ドキッとした。


私…


かなりヤバい。







車っていう


二人きりの空間の中で…


私にこういう話をする小玉さんは、ズルイ。







「ちゅ~コトで。これもらってや。カノジョと冷戦中やし、どのみちいつか捨てやなあかん日来るかも」


「そんな事…」


「オレも色々考えたいねん。二人にとって一番いい選択は何なんか…」


「長年付き合ってても…小玉さんは、カノジョの事…学生時代と変わらず、好きですか?」


杉浦くんは…


好きだけど、愛なのか情なのかわからない。一緒にいると楽だからって言ってた。


小玉さんは…


違うのかな。






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