素敵な片思い
「好きかて?…せやなぁ、あの頃とは…何もかもが違うからな。

父親の転勤でどえらい田舎に引っ越しさせられてぇ、どないしよーて思ってた所にアイツが現れてん」


…小玉さん


親が転勤族だって言ってたもんね。







「何やろ…。好きとか、そーいうキモチ、超越しとるな。オレには必要不可欠な、そーいう存在やなぁ」


寂しそうな横顔の小玉さんは…


今…きっとカノジョとの懐かしい時代を思い出してるんだろうと思った。


私も…


そこにいたかったな。


でもこうやって少し話してくれる事で、


小玉さんの一部分に触れられる自分は


幸せなのかも知れない…。






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