素敵な片思い
「ジュース?」


「あ~何でも。喉渇いたぁ」


本当に何でもいいんだ。疲れきって、思考力ゼロにも見える。


…まぁ、スーツで朝っぱらから運転して船乗って…疲れたかな。








喉渇いたって言ってたし、お茶を買って杉浦くんの所に戻った。


「ハイ」


「あれ、ジュースじゃねぇんだ?」


「もー。だから何がいいか聞いたじゃんかぁ」


「だったらジュースって聞くなよなぁ。インプットされたっつの」


「わかった。買ってくる」


「なんつって。ウソウソ。相原いちいち真に受けんなよ?」


「からかったんだ?」


もう一度杉浦くんの隣に腰を下ろす。


「からかうっつーか。なーんか騙されやすそ」


杉浦くんは、ペットボトルのお茶を喉に流し込む。





「騙されませんー!今まで詐欺にあった事ないしぃ。それを言うなら、杉浦くんは女の子騙してばっかじゃないの?

カノジョいるのに家に連れ込んで…」


「連れ込んでないし。あっちから勝手に来んの。しかも、カノジョいるって事前に言っとくしなー」



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