素敵な片思い
「しゃーねぇじゃん。過ぎたコト、ガタガタ言うなって」


「だってぇ…」


「小玉さんあの日、勝手にアポ遅らせたから、部長に大目玉くらってた。

同じ日、オレと小玉さんと部長の三人で飲んだんだけどなー、小玉さん理由言わねぇし。寝坊ですって、ひたすら謝って…結局どつかれてたな」


うわぁ。めちゃくちゃ迷惑かけてるよぉ。


その後に小玉さんと社内ですれ違っても、いつも通り。


よっ!て明るく声かけてくれるだけだった。


「杉浦くんには…話したんだ。私、送ってった事…」


ため息をつき、杉浦くんを見上げると…ニヤニヤ笑ってる。


「いや。あの日の夕方さぁ…」


ドキ


やっぱり、知ってる?






「相原、でかい声で小玉さんに謝ってたろ?」


「…へ?謝る…?」


「小玉さんと電話してたらさ、途中で相原の声聞こえてきて…マジ、ビビったって!

朝ありがとうございましたとか。ヤベーよ、相原連れ込んだコト、小玉さんにバレてっし…ってオレもめちゃくちゃ焦った」



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