素敵な片思い
「小玉さん、毎日遅いから疲れてるんですよね。杉浦くんのコトは、私とありさちゃんでカバーするんで、気にせず寝て下さいね。

宿に着いたら夕食まで時間もあるし、部屋でも寝れるとは思いますケド」


「ありがとーな。相原さんがそう言ってくれると、ソッコー寝れそうやわ」


「あの・・・肩こりとかあったら、揉みますよ?私、ちょっと得意なんです」


元カレがスポーツ選手だったから、コツを教えてもらったんだ。こんな特技しかないけど、少しでも小玉さんの役に立ちたい・・・。


「そんなん悪いわー。オレの肩こりハンパないで?

何かやってもらうなら~、宿着いたら膝枕してもらおかな~」


「膝枕ですかっ!?え・・・そんなんでいいんですか?」


私の返しに、小玉さんは苦笑い。


・・・あれ?


「いや・・・ジョークやで?そんなんセクハラやんけ。相原さん、そこツッコむとこやん」


ハハハと笑い飛ばす小玉さんのジョークを・・・真に受けてしまった。


・・・バカ、私ちょっと緊張した。そうだよね、こんなコト本気で言うワケないよねぇ。


小玉さんは、慣れっこなのかな。こういう冗談。


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