素敵な片思い
杉浦くん、何か小玉さんに突っかかってるよーな。


小玉さんだけヒイキしたからかなー。


だって、揉みたいし。って、小玉さんに触れてラッキーって思うけど、もしかしてこれって逆セクハラ?!





ありさちゃんと小玉さんは、


早く飯食おーぜ、って言いながら先に宿に入っていった。


杉浦くんは車でゴソゴソやってる。私のバッグを預かってくれてるから、私だけ先に行くわけにもいかず。




「この宿駅から近いからさ、明日あの二人は各自電車で帰ってもらうからー。オレらは早朝出発すんぞ?」


杉浦くん、小玉さんが下げたシートを前にやり、座席の背もたれをなおしていた。


「うん。あ、イスいいよ。私、明日自分で調整するから」


「オレが今やっときたいの」


あっそぉ。…意外とカンペキ主義なのかな。


そう言えば、杉浦くんが頭ボサッて出勤してるの見た事ないなー。


こないだの朝も、一生懸命セットしてたもんねぇ。


小玉さんはたまに頭はねてる時があるけどね。あれがまた、カワイイんだけど。



< 259 / 484 >

この作品をシェア

pagetop