素敵な片思い
「杉浦くん、どうかした?何か言いたそーだけど」


「…相原って、カレシいんの?」


「えっ」


あまりに唐突な彼の言葉は、私を動揺させるのには十分だった。


このシチュエーションで、それって。


ドキドキしてくる。


「いないよー」


年下だよ?私も何でこんなドキドキしてるんだろ。


自分の緊張を隠すように、笑みを作って杉浦くんを見つめ返した。


杉浦くんて綺麗な顔してる。目鼻立ちはっきりしていて、キリッとした眉に魅惑的な瞳。


こうやって近くで見てみると、何気に睫長いなぁ~。


カレシか…。言われてみれば、もう1年はいないな。


年下の彼も…アリ?


仕立ての良さそうな真新しいスーツに身を包まれた杉浦くん。センス良さげだし、見た目だけなら彼で申し分ないかな。


ただ…会話が。


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