素敵な片思い
疑似デート
宿では、ありさちゃんと相部屋。
部屋に入るとありさちゃんはとっくにスーツから着替えをすませてリラックスモードだった。
座布団に座り、お菓子を食べてる。
「海~!遅いっ。
ちょっとぉ、杉浦と二人で何コソコソしてんのよっ」
「別にぃ~」
「うわ、怪しーなぁ」
「怪しいかな。杉浦くんとは、オトモダチだってば」
「またまたぁ」
ありさちゃん私の言葉は信用してないみたい。
「海もこっちおいでよ。あ、そぉだ。あの二人もこっちの部屋に呼ぼーか」
また杉浦くんと顔合わせるのもなぁー。ちょっと間を開けたい気分。
「小玉さん、ひとまずゆっくり休みたいかもよ。一日気が張って、疲れたんじゃないかなぁ…」
「起きてるでしょ。小玉さん、仕事終わったから多分元気だよ。電話してみよーっと」
ありさちゃんは私の忠告も聞き入れず、そのまま携帯で誰かに電話をかけ始めた。