素敵な片思い
「杉浦くんって…まだちょっと掴めないんですよねぇ。

カノジョが浮気してても、別れないし。好きならトコトン突き詰めて、ダメならスパッと別れちゃえばいーのに」


それでいて他の女の子と遊んだり、私に気を持たせたり…。


「それができひんトコが、杉浦やねん。薄情な男やったら、すぐ他いっとるわ。

変に優しいんやろなぁ…。何度か別れても、結局カノジョが寄り戻そうて言うてくるみたいやし」


へぇ…そうなんだ。


一応、何度か別れを切り出してはいるんだ。


「何か切ないですねー。それでもカノジョが好きって。…浮気が本気になっちゃうヒトって病気だと思うから。

一回したらまたしますよ?しかも杉浦くんのカノジョは常習犯だし」


「…やろなぁ。オレもそぉやと思う。呪縛や呪縛。呪いかけられとんねん、カノジョこーんなカオしとるしやなぁ」


小玉さんは、両方の指で目尻をキュッと上げる。


どんなカオ~!?



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