素敵な片思い
「魔女ですかっ?」


「前一回会うたケド、めっさ怖かった!先輩だからって、知季にヘンなコト吹き込まないで下さい!てなぁ。

自分のコトは棚上げで、オレばっか責めんねんもん。うちのも気ぃ強いけど、ちょっと種がちゃうな」


小玉さんのカノジョも気強いって言ってたもんね。


「杉浦くんってチャキチャキ系は好きじゃないって言ってた気がするんですけど…」


「あ~。何か使い分けてそーな感じの子。頭え~んやろけど、オレは苦手やわ。その後また杉浦に甘えとったし。

あいつ見た目よりか、しっかりしとるし、多分頼られんの好きやねん。そこをカノジョは、よぅ理解しとんやろな」


…ナルホド。


年下だけど、車出したり、日曜の行きたい所も自分で調べたみたいだし、あんまり人に依存しない感じだよね。


まぁ…すぐ拗ねたり、喋り方とかは見てて年下だなーって思うけど。


「で。小玉さんが言った、ヘンなコトって何ですか?」


「杉浦、オンナになめられ過ぎやん。早よ別れ~って、毎晩のように言うとるから。何でかバレたみたい」


小玉さんはハハッて笑うと、脱力してる。


プハーっだって。


喋りきった!って感じ。




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