素敵な片思い
「ありさちゃん!ホントに違うんだってば。小玉さんがそんなことするわけないじゃん。

外で水遊びしてたら…ズボンが濡れちゃって、私のジャージ貸してあげたダケだよ」


信じてくれないかなぁ。ありさちゃん、こういう話好きそうだし。


小玉さんまで浮気したとなったら、笑いのネタ増えたって思ってそう。


そしたら杉浦くんが、意外にも横から助け舟を入れてくれた。


「子供かよっ!

うわ~、でも小玉さんやりそぉだな。外のアレじゃね?何か気持ちわり~生き物…」


「あっ!そうそうっ。そ~なの。アレだよ。溝にジャブジャブ入ってぇ、捕まえようとしててねっ」


「え~マジッ!?ありえな~い。小玉さんあんなの好きなの?しかも触るなって書いてなかった?」


杉浦くんのおかげで、ありさちゃんの興味がそっちに移る。


…良かった。


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