素敵な片思い
えーっと…。


どう、とったら。


あぁ、ここはツッコむ所なんだ。でも…何て言ったら。


真顔で固まってると、小玉さんはお茶のボタンを押し、ペットボトルを私に手渡してくれた。


「ハイ、ジョークやん」


あは。ジョーク…ですよね?


相手って…小玉さん今日寝れそうにないのかなぁ。





つまらなそうに、バスケゴールの下にある縁石に座る小玉さん。


その隣に、私も腰を下ろした。


「相原さん、服汚れんで?あ、オレの上着下に敷き~」


小玉さんは上着を脱いで、私に差し出す。


「え!?大丈夫ですよぉ。気にしないで下さいね…。安い服なんで全然…」


「安い服て。よ~言うわ。結構えーとこのんやろ、コレ」


私の袖を摘み、小玉さんはニコッと笑った。


まぁ…高いけど。今日の為に、さりげなくオシャレしてきたし。


でも別に、気にしない。


全ては、小玉さんの為だから。



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