素敵な片思い
「小玉さんこそ…。あ!この上着…私が前勤めてた会社のですよ。展開してるブランドは違うけど…系列は同じです」


メンズ部門のだよ。小玉さんオシャレだと思った。


全然気づかなかったぁ…。


「あ、そーなん?へー。じゃあ今度から相原さんに頼も」


「私で良ければ!」


やった。小玉さんの役に立てる事が…一つあった!


私が笑顔になると、小玉さんも微笑んだ。





「あ~…癒やされる」


「…えっ?」


癒やされる?


キョトンとしてると、小玉さんは膝を抱えうずくまり、顔だけを私に向ける。


「相原さん…何でそんないい笑顔すんのやろなぁー。怒らへんし、笑顔見てるだけで幸せな気分になるわ…」


ドキ


少し切ない笑顔に、私の胸がキュンとなる。


幸せ気分って…


それ、私のセリフです。



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