素敵な片思い
「なるほどなぁ~、わかるな。でも、えーヤツやろ?」


それでしめられると、返す言葉がないよ。


「まぁ、そーですね。ただ、自信過剰っていうかぁ」


「そんなんオレかてそぉやで。ハッタリで生きてかなやってられへんわ」


ハッタリって。小玉さんは、有言実行、言葉と行動が伴う人だよね?


「小玉さんは、そんな事ないです。自信過剰じゃないし…言う事なすこと、全て…素敵ですよ?」


「ステキぃ!?ステキなんか言われた事ないわ。恥ずかしーやん」


小玉さん、笑って地面の草をむしってる。






「オレ、相原さんが思っとるよーなヤツちゃうんやけどなぁ。何でもテキトーやし、楽しければえ~かな的な」


「そーですかぁ?今日だって、仕事姿…カッコ良かったですよぉ」


「マジでぇ?やったやん、オレ」


「小玉さんは…素敵です。私が、保証します」


うわ。何言ってるんだろ私。勢いで、つい…。






「そんな風に思ぉてくれとんのや?ますます可愛いなぁ、相原さんは」


小玉さんが、目を細め私を見る。


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