素敵な片思い
「そうじゃ…ないかも知れないですよ?」


「そうやない…て?そんなん考えた事ないわぁ。嫌やろ、フツー」


小玉さんは、呆れたようにフッと笑った。


「そう…なんですかねぇ。私だったら、その時は会いたくないけど、時間が経ったら…今の自分がどれだけ頑張ってるか…昔好きだった人に、知って欲しいです」


「へぇー、そうなんや」


「そーですよ。大好きだったら、なおさらです。私をフッた事、思いっきり後悔させたいですね」


私の言葉に小玉さんは安心したみたいで、ニッと笑った。


「なるほどな…。あの子はどうなんかわからんけど…ずっと連絡取るのが怖かってん。ほな、ツレに久々連絡して彼女の近況聞いて…みよかな」


「そうですよ!もう結婚して、子供もいるかもしれないですよ?で、小玉さんよりうんと素敵な人と出会って、幸せに…」


小玉さんはウンウンと、何度も頷いていた。








そうだよ…


私だって、小玉さんより


もっともっと素敵な人を見つけるんだ。


そして…


小玉さんを後悔させるぐらい、幸せになってやるんだから。



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