素敵な片思い
「あ~情けなっ。いつも相原さんに慰められとんなぁ、オレ」


小玉さんは恥ずかしそうに微笑むと、ゆっくり立ち上がる。


「いいんですよ、また何かあったら相談して下さい。

あ、カノジョと別れたら…ソッコー報告して下さいねっ!次のカノジョに立候補しますからぁ」


わざと明るく、言ってみる。


私だって…


振られて辛いけど、


小玉さんがカノジョと幸せになってくれた方が嬉しい…。


だって、


あいつ以上のオンナはおらんなんて…


そこまで小玉さんに想われてるカノジョに、


私がどんなに頑張ったって、追いつくワケがないよ。








「…相原さん」


「何ですかぁ?」


「ありがとーな、オレなんか好きんなってくれて…」


うわ、いきなり何言い出すんだろっ。


「小玉さんにそんな寂しい表情は似合いませんよ、小玉さんこそ笑ってて下さいね」


「おぅ、わかっとるよ…。さ、立てるかぁ?」


立ち上がろうとした私に、小玉さんが手を差し伸べてくれる。



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