素敵な片思い
「怒らんといてや~。怒られんの苦手やねん。な、機嫌なおしー」


「小玉さん…私の事、からかってます?小玉さんがそんなんじゃ…諦められないじゃないですか」


「ハハ…すんませんなぁ。オレこんなんやから、あかんのやろなぁー。相手の気持ちがわからん。いつも自分がやりたいよ~に動いてまう」


「その割に…ピタッとハマる時ありますけどね?ホラ、給湯室で初めて喋った時とか」


あの日給湯室で話しかけられて、あんな風に言われたから


頑張ろうって思えた…。


「あぁ…あれな。だってやなー、淋しいやん」


「え…」


「相原さんとは部署も違うし、毎日部長の標的になっとっても、ほっとったらえーやん言うヤツもおったけど…。

会社は仲良しクラブちゃうし、全員と仲良くする必要なんかないんやけど…、

オレみんなと仲良うしたいねん」







みんなと…?


そうなんだ。なんか小玉さんらしいというか。


まぁ、小玉さんだから周りとうまくいくのかも知れない…よね。



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