素敵な片思い
切ないドライブデート


「…んで?」


「え…だから、それだけだよ」


「へー。朝まで…入口で大人しく座ってたんだ?」


「そーだよ」


だから、何?







今、杉浦くんと


…海岸沿いを車で走っている。


もちろん、二人きり。











当初の予定通り、小玉さんとありさちゃんは電車で帰ってもらう事に。


小玉さんは、チェックアウトまで寝るって言ってたから…多分まだ宿で寝てると思う。









杉浦くん、今日は早く出るって言ってたのは本当で


朝の散歩をしに、5時半に入口に出て来たんだ。


そこで、やっと扉を開けて…もらえた。







私を見た、杉浦くんの第一声。


「バーカ」


バカ…って。


そのまま私の頭を、たたいて…。


「心配したぞー、小玉さんはオレが運ぶから、中入って用意しろよ。

7時過ぎには出るから。寝るなら、車で寝ろ」


って、笑顔もナシに無愛想に言ったんだ。






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