素敵な片思い
杉浦くんとのドライブデートも無事終了。


事前に予約していたお昼のレストランは、その辺のお食事処に変更に。


杉浦くんは『眠いー』って言ってたけど、運転はしっかりしてたし、言ってるばっかでそこまでは眠たそうに見えなかった。


悪いけど、私は、帰りの車で寝ちゃったんだよね。


気付くと、家のそばまで到着していた。


そして、また……


ケーブルにのぼるときみたいに、杉浦くんに起こされた。


「……相原、起きて」


「ん……。あ、ゴメン。また、寝てた?」


「おー。寝てた寝てた。すげーイビキが聞こえてた」


「ウソっ?」


「ウソウソ。色っぽい声で『んーっ』ってうなってたぜ?」


「えっ!?」

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