素敵な片思い
「いいよ。そのまま、飾っててよ」


「……嫌じゃねぇ?それに、せっかく撮ったしさ」


「ううん、いいよ。その代わり、今日撮ったヤツ、ちゃんとちょうだいよね。私も部屋に飾るから」


私の言葉に、杉浦くんはキョトンとしてる。


「へ?」


「へ?じゃないよ!も~、普段自信過剰なくせに、こーいうときは鈍感だよね」


「え、じゃあオレと付き合うっつーこと?」


「いきなりはムリだけど?前向きに……考えてみる」


「マジで!?おっしゃー!!」


杉浦くんは、子供みたいに飛びはねて、全身で喜びを表現してる。


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