素敵な片思い
「会社ん中に楽しい事ないなら、他で探す。今日楽しかったんやろ?ほなら、また、来よーや」


小玉さん…優しいな。


困ってる人はほっとけないタチなのかな。それにしても…優し過ぎるよ。


まだ…杉浦くんたち戻って来ないし。


思い切って聞いてみようか。




本日何本目?っていうぐらいの、日本酒の燗を手に取る小玉さんに


勇気を出して聞いてみた。


「…いつも、一人でこのお店…来てるんですか?」


「え?…あ~、せやな。まぁマチマチ。会社の人間とも来るし、営業先の仲良ぅなった人とも来るしやなぁ…毎回一人ちゃうでぇ?」


「あのっ…。もし今度小玉さんが一人で呑む事あれば…。私、誘って下さい」


言った!






ドキドキして彼の反応を待つ


私の瞳を見つめ…


小玉さんがフワリと笑った。




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